はじめてのデッサン(スケッチ)カリキュラムについて詳しく解説します。【後編】

制作時間1h〜2h

ご家庭でも手軽にはじめられる・楽しめるデッサン(スケッチ)に必要な道具や描き方の手順について説明後編です。

前編のデッサン(スケッチ)に必要な準備についての解説に引き続き、今回は実際の描き方とノウハウを学べる実践編です。

STEP.3 実際にデッサン(スケッチ)を描いてみましょう。

今回はリンゴを描いていきます。

「モチーフの形を観察しましょう」画像

1.モチーフの形を観察しましょう

物にはそれぞれの形の特徴があります、丸っぽく見えるリンゴやジャガイモにも角ばった部分や凹みがあります、手に取って色んな方向から見て形を把握しましょう。

「紙の中央に薄くアタリをつけます」

2.紙の中央に薄くアタリをつけます

2Bの鉛筆を使い画用紙の中央にうすーく、自分が見えるギリギリの濃さでアタリをつけていきます。大きさは実際のモチーフの一回り大きいくらいが望ましいです。

「モチーフの輪郭、影を描きましょう」画像

3.モチーフの輪郭、影を描きましょう

モチーフの輪郭の形をよく観察し描き込んでいきます。この時も2Bで優しく描けば大丈夫です。
モチーフをよく観察すると「光が当たって明るい場所」「反対の影になって暗い場所」「その中間」があります。表面の模様や凹み部分などは気にせず大きく明暗を描き込んでいきましょう。

「絵をテーブルなどに立てかけて席を離れてチェックしてあげましょう」画像

4.絵をテーブルなどに立てかけて席を離れてチェックしましょう。

この時「なんか変だな?」と思ったら練り消しゴムで消し、再度描きましょう。
自分が描いたものを消すのは勇気がいりますが、この段階で形や明暗をより正確にしてあげるのが大切です。

POINT

目を細めてモチーフをぼんやり見てあげると明暗が認識しやすいです。

スマートフォンでモチーフを撮影して白黒加工しても分かりやすいです。

明暗を理解する為にとどめ、写真を見て描くのはやめましょう。

「全体に色を乗せていきましょう」画像1
「全体に色を乗せていきましょう」画像2

5.全体に色を乗せていきましょう

先程整理した明暗が崩れないように全体に鉛筆で暗さを乗せていきます。
全体の明暗のバランスが崩れなければどんな塗りをしても大丈夫!
逆に「あまり立体的に見えないな?」という時は明暗のバランスをチェックして直してあげましょう。

POINT

明るさ、暗さに順番を

明るく見える場所にも順序があります。「一番明るく見えるところ」「二番目に明るいところ」など明るい部分でもどこが一番かな?と確認しましょう。
同様に暗い場所にも順番があります、よく観察してあげましょう。

表面の色を追いすぎない

モチーフの表面の色は目立つのでついつい強めに描いてしまいますが白黒にすると意外に目立たなかったりします。
目を細めたり、白黒写真を見たりして描くべき暗さを把握していきましょう。

「表面の形に合わせて色を乗せていきましょう」画像

6.表面の形に合わせて色を乗せていきましょう

明暗のバランスが掴めたら表面の形に合わせて色を強くしていきましょう。
コツとしては「少しづつ」乗せていくのがポイントです。
リンゴなら縦の線、ジャガイモならゴツゴツした細かいタッチ、など、モチーフの質感に合わせて表情を変えていきましょう。

POINT

影側の暗い場所、モチーフの影はティッシュで1-2回サッと撫でてあげるとマイルドな表情になりとても良いです。
撫ですぎは注意、逆に明るい場所はあまり撫でない方が綺麗に見えます。

はじめてのデッサン・スケッチ(素描)
もっと詳しくデッサン・スケッチ(素描)を学びたい方

よりデッサン(スケッチ)について深堀りしたい方はオンラインレッスンをご利用ください。道具の使い方やモチーフの捉え方、デッサン(スケッチ)的な描き方を生徒さんの経験値に合わせ丁寧にレッスンします。初回の1時間は「箱」と「丸い果物」をモチーフとしてデッサン(スケッチ)を行います。美大出身のプロフェッショナル講師が丁寧に指導いたします。

オンラインレッスン受講
「はじめてのデッサン(スケッチ)」画像18
「はじめてのデッサン(スケッチ)」画像19

7.細かい表情を描いていきましょう

このくらいの段階になったら表面の模様や細かい模様を描き込んでいきましょう。
光が当たるハイライトや白っぽい模様は練り消しゴムを使い、白で描写するイメージで描くと良いです。

POINT

モチーフの手前に当たる部分は少し強めに描くと立体感が出て良いです!

モチーフの影は硬くなりすぎないように、丸く囲むよりフワッとさせた方が綺麗です。

この時も離れて自分の絵を見てよく確認しましょう。

「はじめてのデッサン(スケッチ)」画像20

8.最後に輪郭のはみ出し、画面の汚れを消して完成です!

デッサン(スケッチ)はモチーフの位置と描く姿勢が大切!

よく観察して明暗の順番を発見しよう!

細かい表情を最初は追いすぎない!

最後に

昨今ではインターネットで手軽に大量の画像にアクセスが出来ます。
オリジナルの絵画を描く時に写真等を参考にするのは良いですが、デッサンやスケッチにおいては実際のモチーフ、実際の風景を見て描くことで「発見」「理解」により長期的な目で見た時に描画の地力がつくことに繋がります。
デッサン、スケッチは初めは難しさがあると思いますがやればやるほど自分の力になり達成感も得られると思います。
どうぞご家庭にてはじめてのデッサン(スケッチ)、取り組んでいただければと思います。

「はじめてのデッサン(スケッチ)」画像21
「はじめてのデッサン(スケッチ)完成参考作品」画像

デッサン(スケッチ)は描けば描くほど上達します。絵を描くのがあまり得意ではない、器用ではない人でも絵を描くことが好きであれば、正いし指導のもと、論理的に学ぶことで誰でも簡単に素早く上達することが出来ます。

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楽しい時間をありがとうございました。また機会があれば、参加したいとおもいます。

住まいも遠い、仕事をしているなどがあるため、オンラインで個別に対応また、カリキュラムもご対応いただけるようでこの、ペースだったら続けさせてあげられそう、続けたいと思います。毎週は難しいのですが、2週間もしくは1ヶ月に一回ぜひ継続させていただきたいです。よろしくお願いします。

学校では美術の特別研究クラスが始まりましたが、名画の模写など真面目な内容であった様です。昨日の先生のレッスンは自由で楽しかった印象が強く、またレッスンに参加させていただきたいとの感想を持っています。

レッスンではお世話になりました。 また機会ありましたら、どうぞ宜しくお願い致します。

ありがとうございました。弟も参加したいです。

※オンラインレッスンを実際にご受講頂いた生徒の保護者様へ、弊社が実施したアンケートに対するご意見です。
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